OpenSolaris (20061002リリース x86版)ソースコード単体のコンパイル
OpenSolaris (20061002リリース x86版)のプログラムソースコードを単体でコンパイルする手順です。
手順についてはsource tarball (on-src-DATE.tar.bz2)の中のREADME.opensolarisファイルに、
ソースコード全体のコンパイル手順の後に簡単に書かれていますが、ここではそれに実行例を加えて、
多少具体的に説明します。
- まず、一度ソースコード全体をコンパイルしておきます。
以下の手順で単体のプログラムのコンパイルすると、protoの下のライブラリ、インクルードファイル、コマンド、を
使用するので、一度ソースコード全体のコンパイルを済ませておくとスムーズにできます。
(opensolaris.shの変数定義を変更すれば、いきなり単体のコンパイルもできるかも知れませんが、
まだ試していません。)
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bldenvコマンドを実行して、opensolaris.shの設定に従いプログラム単体コンパイルの実行環境を設定します。
# cd /export/testws
# bldenv -d ./opensolaris.sh
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viをコンパイルする例です。
viのソースコードの置かれているディレクトリに移動して、以前のコンパイルの途中経過で生成された
ファイルを削除します。
# cd usr/src/cmd/vi
# dmake clean
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コンパイルします。
この結果、コマンド port/exが生成されます。
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protoディレクトリの下にインストールします。
この結果、ex, viなどのハードリンクが/export/testws/proto/root_i386/usr/binの下に
作成されます。
注)上記手順により単体でコンパイルした時と、nightlyコマンドで全体をコンパイルした時に生成された
viとでは、バイナリのサイズが若干異なっていた。コンパイル時のオプションが異なってしまったのかも
知れない。
(記 2006年 10月 10日)